障害者に優しいアメリカの学校紹介
● 朝日03年12月25日 私の視点 ウイークエンド
バリアーフリー 障害者に優しい学校に 秋田西中教師 三戸 学(さんのへまなぶ)
私は、脳性マヒの数学の教師です。今春から母校に勤務しています。
手足と言語に障害があり、歩行は可能ですが、通勤時や校内移動には、電動車いすを利用しています。ふだんは、椅子に座って授業を進めています。
4年前に教師を目指したとき、周りの人からは「いまの学校を取り巻く職場環境では、勤務は難しいのでは」と、障害者雇用に実績のある企業への就職を勧められました。
いま、学校の施設は、障害者にはつらいものがあります。2階や3階の教室での授業をするときは、同僚や生徒に肩を借りて、階段を上がり下りしています。不特定多数が利用する建物にバリアフリー化を義務づける「ハートビル法」の改正法が昨春施行されましたが事実上「努力義務」のレベルにとどまっています。
この夏、秋田県教委主催の研修旅行で米国アーカンソー州を訪れ、障害者が社会に溶け込む身近な存在になっていると感じました。
アーカンソー大学の障害者学生センターでは、全学の5%を占める障害者に対して、さまざまな支援活動がなされていました。また、障害者自立支援施設は、100人障害者をスタッフ65人が支え、中学校は1階建てで、段差がなく車いすの移動が可能だし、障害者用トイレもありました。
米国では、90年代に施行された障害者法で障害者の社会参加を支持することになっており、障害者が利用できない施設は「差別」とみなされます。健康児と区別せずに学ばせるという理念を実践するため、学校の施設は障害者が過ごしやすくなっています。
米国の教師たちからは、「障害者のことは気にしないで教師と生徒の信頼関係を大切にし、自信を持って教育に当たれ」と背中を押されました。多感な時期に健常者と別々に過ごさせながら、18才から、障害のある人がふつうに生活できる「ノーマライゼーション」を唱える日本とは大きな違いがあると感じました。
すべての生徒が生活しやすい学校であれば、障害のある教師にとっても働きやすい学校です。私の働きやすい職場環境を整えていくことは、すべての生徒が生活しやすい学校につながると確信しました。
(以上)
▼「海外自主企画研修」を活かした総合的な学習の時間の実践 (PDF)
秋田市立秋田西中学校. 教諭 三戸 学 「海外自主企画研修」を活かした. 総合的な学習の時間の実践. 三戸 学. 秋田市立秋田西中学校教諭 ... 三戸 学. 秋田市立秋田西中学校教諭. いっしょに生きる. 人は1人で生きられない
www.gakuchan.com/edu/data/050210.pdf
日本は障害者に冷たい 日本のは「障害者差別禁止法」ではなく「努力義務」ですね。
身障者や年寄りに優しい米国交通機関、日本と雲泥の差です。