アメリカ見聞記、ボルチモアMDで(その2)
(03年3月初旬から2週間)

飛行機での重病人、外務省の親切、シニアと身障者に優しい電車バス、保険医療の一例、盲人用ブロックの見直し、ホームレス.シェルター、レジャー大国になろう、夏時間の必要性、カメラの価格、新生児赤ちゃんのミルクの温度、小学校の給食費、葬儀の車の列、木屑の活用、エネルギの無駄使い、その他などなど

●荷物の検査は成田では02年10月よりは厳しくなかったが、アメリカで国内飛行機に乗り換える時は厳しかった。バックのカギをかけずに送ることを要求され、成田での封印紙の切断から内部検査がされたようです。機内持ち込み検査も厳しかったが時間はそれほどかからなかった。帰りも同じで厳しかったが、検査の時間はそれほどでもなかった。

●飛行機での重病人

帰りの飛行機では、重病人がでてカナダの飛行場に緊急着陸、給油などもあり、成田着が3時間近く遅れ、乗り継ぎの方は翌日の便になった人も多かったようです。乗客の他にも多くの人が影響を受けたのです。一方イラクでは殺し合い。
本来、人間社会の基本は困った人をみんなで助けることと思うのです。感慨無量でした。

●公立小学校

給食、1食1.5ドル、ただしアメリカでの年収3万ドル以下は40セント。
日本から奨学金が支給される場合、アメリカでの収入がないので40セント。

25人学級だが、全員同じ勉強ではない。出来る子とそうでない子は別な勉強、それで出来る子は学年が上がる。

カリキュラムは各学年ごとではなく、初級と上級の二種類くらいしかないのでは、教科書はとくにないようで、ドリル形式の本を採用。家には宿題のペーパーだけ持ち帰る。宿題は毎日出る。先生の裁量権限が大きいようだ。

教室を移動するとき廊下を歩くのは厳しく指導されている。軍隊式とか。悪いことすると校長先生のところにつれていかれる。公立小の話

●私立小は階級意識が高いため能力には関係なく金持ちグループの行くところで金持ちなら誰でも行けるようです。そのため私立でも日本のように教育レベルは高くはないとのこと。授業料は最低でも月千ドル、生徒は白人が多数を占めているとのこと。

●学期始めの1週間、衣類や学用品には消費税がかからない

学期始めは9月で、8月の始め頃の1週間でしたか、衣類や靴それに学用品の消費税は無税になるのです。ただし100ドル以下のものでした。

●医療保険

年収3万ドルでも、トイレ、シャワーつきの個室に入院できるのです。思っていたのと大違いなのです。

医療保険にはいろいろある様ですが、一例、研究所から年収3万ドル程度、課税最低限、の収入を得ている日本人研究員の状況。子供の学校給食は1.5ドルとところ40セントに減額。

H病院(大学付属)、6日入院で個室、個人負担100ドル程度、保険料は研究所が払い年6000ドルとか(研究所から給料を貰っていない人はダメ。)02年8月入院

G病院(一般中堅)、奥さんのお産も保険がきく、個人負担100ドル位とのこと。妊娠から出産までの費用。3日で退院、帝王切開でも5日で退院、(保険外の羊水検査をしたので1000ドルの請求があった)03年3月出産

入院したら個室だった。トイレ、シャワーつき個室でも差額ベット費用負担はなし。G病院は個室のみ。病院食は数種から選べる、看護婦が病室に確認に来る。病名によって保険支給額の最高限度額が決められているとのこと。子供の予防接種は無料

●退院にはベビーシートが必須

退院する一日前にベビーシートを持参するように病院から言われた。赤ちゃんの乗せ方を教えるため。このことが病院の責務とのこと。従ってベビーシートがないと退院できないのです。日本とは大違いですね。20年前も同じだったと。

◎参考、赤ちゃんのミルクの温度は日本では体温程度に暖めますが、G病院では生まれたばかりの新生児のミルクでも常温でした。

G病院への寄付金が、年10億円、1日に約300万円ですよ
アメリカではボランティアが活発ですね

G病院の資料によれば(ロビーにあったパンフレット)
Foundation Annual Report(Fiscal Year 2002: July1,2001-June 30,2002)
WITH GRATITUDE TO OUR DONORS
Cash and pledge payments received during Fiscal Year 2002
(寄付者名が続く、個人団体で、おおざつぱで2500人くらい)
GIFTS FOR FISICAL YEAR 2002
$9,146,011
Sources of Gifts
individuals $2,336,394 Corporations $1,301,663 Organizations $2,071,921 Estates $524,643 Foundations $2,911,390

寄付は年$9,146,011、約10億円ですね。1日約300万円、寄付金の報告書なので寄付金は何に使われるか記入ありませんでした。アメリカはボランティアが活発だからと想像はしていますが。日本では病院への寄付はどうでしょう。

●付属病院の真ん前に独立建物があるのです。エレベーターと昇り降りのエスカレーターがある地下鉄の駅なのです。人手を借りずに車椅子で病院に行けるようになっているのです。身障者には優しいのです。日本とは雲泥の差があると思いました。

●産院の出生証明書が身分証明の元になるようです。

だから格式の高い産院は階級意識が高い人には人気があるようです。

生まれた手続きは赤ちゃんの名前を決めて産院に届けるだけです。それで産院の出生証明書がすべて身分証明のもとになるのです。
日本のように戸籍もなければ住民票もないようです。出生証明書がすべてなのです。従って格式の高い産院が人気があるとか。

小学校は学区があるので、入学するには、住民票がないので家主の証明書などが必要なのです。

●研究所の給料から年金保険が差し引かれる。年1000ドル程度。ただ永住権がないと年金は支給されない。だから日本からの研究者は損、研究者ばかりでなく。少しおかしいと思います。

●日本もレジャー産業重視の社会を、そのためには
レジャー産業の大幅コスト低減が必要ですね。

スーパーや銀行が潰れても消費者は困らない。消費が減るわけでもない。これにくらべゴルフ場が潰れるのはゴルフ人口が大幅減の証拠で、人間の愉しみが減ったことです。
レジャーやスポーツ産業の発展は生活向上の証です。この産業が衰退したらGDPが増えても意味が無いのではないでしょうか。
しかるに日本はレジャーやスポーツに金がかかり過ぎると思うのです。
レジャー用品でも、ゴルフクラブ、ラグビーのボウル、テニス用具、つり用具などなどアメリカにくらべたら二倍以上高いと思うのです。数倍近くもと思うのもあるのではないでしょうか。
ゴルフを例に、アメリカなら200ドルで新品フルセット、パター、バック(アメリカではバックにカバーが付いていないのです)まで全て揃って、ゴルフ場の30ドルで、一流コースと迄はいかないが、ゴルフを楽しめるのではないでしょうか。日本のゴルフ場は主に山中のへき地ですがアメリカは住宅地と混然としていて買い物に行くと一つや二つのゴルフ場に出合います。

またレジャー産業の発展は景気にもつながるのではないでしょうか。

(参考)ゴルフプレー代の比較、財務省資料、00年11月
東京14、720円、ニューヨーク2、802円、ロンドン3、709円、ベルリン3、709円、パリ−3、299円

●テレビ、DVDプレーヤーなどの電気品、カメラやデジタルカメラ、なども日本よりかなり安いように思うのです。

例としてカメラ。
キァノン 「EOS REBLE G」 MADE IN taiwan はアメリカでは約200ドル
日本にはこの型式は売られていませんが、日本の「KISS2」と全く同一と言われています。この価格が3万5千円位ですか。

参考までに日本で売られている電気製品やカメラもほとんど海外製ではないでしょうか。日本では海外製品すなわち輸入品は高いようですね。
ロボット「テクノ」 おもちゃの「LEGO」(ブロック)

●夏時間はなぜ必要か

レジャーのためと言う。遊ぶためと言う。夏時間はアメリカでは人気があるようです。
仕事が終わってから遊ぶ。ゴルフとか、テニスとか、フィッシングとか、日曜(ウィークデーか)大工や家族レジャーとか。
だから日本には夏時間は向かないようですね。

レジャー産業重視の経済

●在米日本大使館の親切
大使館員の巡回サービス。

3人の大使館員で住宅団地の集会所に巡回サービス、それも土曜日に。
提出書類をもらったり説明を受けたりで、大使館に行かなくて済んで大助かりだったと。
初めての経験、有り難かったとか。

●日本の閉じ込め論、視覚障害者用凹凸ブロックの考え方

それに日本のは危険です。見直すべきです。
アメリカでは目の不自由な方と健常者とを差別しない点字ブロックの使い方と思うのです。すなわちアメリカでは凹凸ブロックは危険範囲を表示して、工事現場の冊のように、他は全面解放。日本は歩く道筋を指定して行動範囲を制限。それに安全の基本にも違反。続きは次を

駅ホームの点字ブロックは見直すべき

●交通機関は車椅子やシニアに極めて優しい。大助かり。

日本は足下にも及ばないですよ。日本も見習うべきですね。次を

身障者や年寄りに優しい交通機関

●赤ちゃんへのミルクの温度

アメリカでは生まれたばかりの新生児でも赤ちゃんのミルクは常温で与えます。暖めてから与えると手間がかかります。どちらが良いやら。ただ常温でも支障がないことが分かっただけでも有り難い。

●ホームレス.シェルター

アメリカでは段ボールハウスが見当たらない。なぜか。
ホームレス.シェルターがあるようです。ゴミなどで汚くゴキブリもいる。だが管理人もいる。寝泊まりするところがあり炊き出しもあるから救われるという話でした。
アメリカ人英語家庭教師の話し、話と言うより教材にシェルターの記事があつたので話しになったのです。

日本では段ボールハウがあると言ったら驚いていた。それに強制撤去されることもあると言ったら寝るところがないのではとびっくりしていました。03年3月

●ガソリンは1ガロン1.709ドルで前回の1.109ドルより大幅に高かった。(1ガロンは3.785リットル)

(03年7月6日、1ガロン1.429ドル)

●お墓

アメリカのお墓は区画の境石がなく石碑があるだけ。お墓ばかりではなく個人の家にも垣根はほとん見受けられない。

●葬式の車の列

駐車ランプを点灯しながら約30台くらいの車の列に出くわした。この列には他車は敬意を払い列が途切れることはない。聞くと葬儀の車の列とのことでした。

●車庫

アメリカでは個人の家には車庫はほとんど見受けられない。玄関へ通じる通路に置くだけ。

●木材チップの活用、日本も見習うべきでしょうね

木屑、すなわち木材のチップ、の活用は日本でも見習うべきと思います。▼公園の遊び場▼樹の根元、芝生に、ワシントンDCでも街路樹の根元に敷かれていました。土地が露出している全てにと言っても良いくらいに厚さ数cmくらいですか、敷かれていました。クッションに、肥料にですね。だからでしょうか芝生でもミミズが多いのです。農業にも使われているのではないのでしょうか。日本も見習うべきでしょうね。

●小川の護岸

ボルチモアの地下鉄ミルホード駅の駐車場脇を流れている小川の土手護岸には石の入った細長い金網袋が多数並べられていて、コンクリートは一切使われていない。日本では見られない光景、すなわち日本ではコンクリート護岸ですね。

※日本のセメント使用量は国土の広いアメリカの2倍と極めて多いのです。

●CO2排出でアメリカに文句を言わないと

都市ガスの費用は家賃に含まれているので、ガスは遠慮なく使用している。それに全部屋とも同時暖房の設備になっており、外出時にも暖房したまま。ガスコンロは4口あり付け火が4ケ所何時でも燃えている。それに水道も家賃に含まれるので温水もふんだんに。これでは4%の人口で25%のCO2を排出している分けが理解できます。アメリカに文句を言わないとダメですね。

●アメリカの家庭用電気料金(BGE社)米国BGE社の電気料請求書

03.1.17〜2.14(28日間)
使用量 1262kwh  請求額93.29$  93.29$/1262kwh   0.0739$/kwh

同時期の日本の例
15年1月分、12月17〜1月20日(35日間)
使用量 1,738kwh  請求額41,048円 41,048円/ 1,738kwh 23.61円/kwh 
日本は2倍以上高いですね。なぜでしょう。

産業用はさらに高いのです。次を

電気とガス価格の国際比較

●教育的配慮の法制強化を

日本では自動車に放置された子供の事故が絶えない。自動車ばかりではなく自宅の火災による子供の事故も絶えない。アメリカでは子供から場所には関係なく1分でも目を離しはならないのです。

アメリカでは子供を自動車に放置、自動車ばかりでなく自宅にでも放置すれば、子供虐待の罪で逮捕されるのです。時間の長短には関係なく、場所にも関係なく1分でも放置すれば逮捕されるのです。それに放置すれば第三者からすぐに通報されてしまいます。

このような法は如何に強化されても良識のある人には影響はないのです。すなわち教育的配慮の法は強化すべきです。

教育的配慮の法制強化を

●アメリカの消費税。弱者に優しいです。日本の政治家、官僚、学者はアメリカの消費税についてはおくびにも出しませんね。次を

アメリカの消費税

●以上ですが、短期間の見聞ですから間違いもあるかも。指摘して下さい。03.3.25

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アメリカ見聞記の追加(その3)(03年7月)

アメリカ見学記。その1(01-12月初旬)

ハンバーガー日米比較  

米国の道路交通法、歩行者には極めて優しいです。

アメリカの消費税

アメリカの自動車税と有料道路は

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