救える命は何人、かかる費用はいくら

「副題」BSE問題に限らないが確率論から科学的に検討する時代、日本は先進国です

米国産牛肉問題

概念的に単に危険だ食の安全だ人命だとして排除するのははなはだ疑問、

マスコミも科学的でなく単に目に付くことだけを話題として世論をあおっているとしか思えないのです。

交通事故、医療問題、殺人や自殺などで多くの方が亡くなっているのです、したがって食の安全でも費用対効果を無視しやみくもに費用を掛けれるべきではないはず。

BSE対策に限らないが何処に使えばより多くの人命が助かるを科学的に検討すべきです。

▼米国は食の安全には無神経なのか

サリドマイド、薬害エイズ、アスベスト被害、薬害ヤコブ病などに対しては米国の対応は日本よりはるかに早かった、これらを考えると単に米国は食の安全に無神経と決めつけるべきではないと思うのです。

BSEでヤコブ病にかかるのは極めて少なくゼロに等しい、日本では何ら対策なしでもヤコブ病にかかるのは今後数十年で0.9人(唐木英明.東大名誉教授)こんな報告もある。真偽は別だが。

もちろん今回の米国産牛肉問題は単純ミスで片付けられないのは当然で強硬な抗議は必要だが、これとは別に危険性、安全性について確率論から科学的に調査する必要がある。

もちろん国民消費者が納得すものでなければならないのは当然です。

(この項08年4月25日追加)

 

▼朝日新聞05年12月13日夕刊、進科論 

>安全施策にも効率性「命を救う費用」、説明必要に<

以上の記事から思うこと、

▼BSEでのヤコブ病への感染はイギリスのシナリオに準じれば日本では極めて少なく、対策なしでも総数0.9人、危険部位除去ならさらに1/100の、0.009人、21ヶ月以上の検査で0.006人、全頭検査でも同じ0.006人。今後数十年かつ全国1億2000万人からだからゼロの等しいとのこと。だが信用できるか疑問ですが。

一方同じ記事で

▼1〜4才の死亡率は先進14カ国中ワースト2位、

日本は全国を407の小児緊急医療圏にわけるている。このうち、救急病院に小児科の専門医が「24時間、365日」詰めているところは57%しかない。

もし、14カ国中一番良いスウェーデン並みに死亡率を押さえれば、計算上、1年で約450人以上の子どもの命が救える。とのこと。

だからこの新聞記事は全頭検査などより、小児科医療に金を使うべきという趣旨のようです。

▼ただなにもしないでも0.9人か、危険部位だけで0.009人なのか、国民に納得のいく説明がほしいですね。それにはイギリスなどのBSE先進国の実体を広く国民に知らせるべきと思うのです。

▼米国や英国では80年代から採用されている「救える命は何人。かかる費用はいくら」などと、できるだけ定量的に評価すべきですね。日本ではこの分野が弱いようなのです。

▼ただ全頭検査は日本だけのようなので科学的ではないようにも思うのです。安心感だけで莫大な費用をかけるのは疑問と思うのです。

消費者も単なる風説に惑わされることなく科学的な追求を重視すべきと思うのです。

●朝日05年12月13日夕刊より抜粋引用

進科論 リスクと生きる、5 

>安全施策にも効率性「命救う費用」、説明必要に<

ーーー12日に輸入再開が決まった米国.カナダ産牛肉では、ーー歩行困難な牛を中心にした抜き取りで実施されている。食用の牛全てを対象にする「全頭検査」は、日本だけに取り組みだ。01年10月に始まった。

政府の食品安全委員会は今年5月、29ヶ月齢以下の牛の検査をやめても「人へのリスクは非情に低いレベルのの増加にとどまる」という報告書をまとめた。これを受けてBSE特別措置法の施行規則が8月に改正され、20ヶ月齢以下への検査義務はなくなった。

同委員会は04年9月の報告書で、日本の牛を食べて変異型クロイツフェルト.ヤコブ病にかかる患者数を試算している。多く見積もった場合、対策以前の感染牛のせいで、今後数十年間に日本全体(人口約1億2千万人)で0.9人ーーー

注目されるのは、旧来の全頭検査をしても21ヶ月に限定しても患者は0.006人程度同等になることだ。

「感染しても若い牛は病原体の蓄積量が少ない。検査で見つけにくいが人に感染させる力も弱い」と唐木さんは説明する。

政府は20ヶ月齢以下の検査義務づけをやめた一方で、継続を希望する都道府県には今後3年間は全額補助を出す。

漠然とした安心感で商品価値を保つ意味ああったかもしれないが、発症リスクを下げる医学的効果が見込めない対策に、薬代だけで年間訳億円が使われる。

● BSE対策と、それによって減る変異型、クロイツフェルト.ヤコブ病の患者数予測(表)

(唐木英明.東大名誉教授による)

日本人全体(1億2千万人)で

▼対策無し                 0.9人

▼危険部位除去               0.009人

▼21ヶ月齢以上を全て検査(現行法規制)  0.006人

▼20カ月齢以下もすべて検査(全頭検査)  0.006人

※患者数は、今後数十年以内に日本国内で発生が予測される総数。英国で計5000人のヤコブ病患者が発生するというシナリオに準じた予測。英国の実際の患者数は159人(05年12月現在)

□ □

●1〜4才の死亡率先進14カ国ワースト2位

(BSEに続いて)

ーーー岩手県で02年9月、インフルエンザにかかった生後8ヶ月の男児がなくなった。小児科医が不在だなどの理由で夜間に4カ所の病院で診療を断られたあげくのことだった。

国立保健医療科学院の田中哲朗.生涯保健部長らの調査によると、1才から4才の子どもの死亡率は、日本は先進14カ国中、悪い方から2番目だった。

日本は全国を407の小児緊急医療圏にわけるている。このうち、救急病院に小児科の専門医が「24時間、365日」詰めているところは57%しかない。

もし、14カ国中一番良いスウェーデン並みに死亡率を押さえれば、計算上、1年で約450人以上の子どもの命が救える。ーーー

リスク対策に使える予算には限りがある。安全のための施策でも費用対効果の説明が求められる。

米国や英国では、規制影響分析(RIA)が80年代から採用されてきた。政策の開始変更時に「救える命は何人か、かかる費用はいくら」などと、できるだけ定量的に評価する。

日本でも04年に導入が閣議決定され、試行が始まっている。総務省は「手法が固まり次第、できるだけ早く義務化したい」と言う。

産業技術総合研究所.科学物質リスク管理センターの岸本充生.研究員は「日本では、政策で環境や健康、安全がどう改善されるかを測定する科学がまだ弱い。この分野をもっと発展させる必要がある」と話している。=おわり

(この連載は添田孝史、行方史郎が担当しました)

(以上抜粋)

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05.12.13

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