原発の計画停止は事故停止の隠ぺい
「副題」効率化は安全向上にも、鉄砲数撃ちゃ当たるでは安全ではないのです
また安全には報告事務の簡素化が不可欠、技術屋の仕事の主体は事故報告ではない
◆「美浜原発3号機タービン建屋 配管破損04年8月9日、蒸気噴出で11人やけど、うち5人死亡」で思うこと。
「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」。これが電力の体質なのです。「検査ケ所が多いから安全、金をかけているから安全」だが今回は数撃っても当たらなく大事故になりましたね。
▼効率化は、コスト低減ばかりでなく、安全向上にも有効で、すなわち効率と安全は矛盾しないのです。
検査カ所を削減すれば検査カ所を厳選するのです。金を多くかけることが安全につながるとは限らないのです。安易になる可能性が高くなるのです。安全にはこの感覚が必要なのです。だがこの感覚が電力にはないのです。昔から「出来ばえが良いのは仕事も早い」と言われています。
電力は、手の汚れる作業は全て下請け任せは技術や技能をなめている証拠です。金さえ出せばなんでもやってくれる、との認識が電力の経営方針では、少なくも今までは下請け拡大が経営方針だったのです。だから電力社員には技術が育たず技術もないのです。
◆トラブルは貴重な財産なのに
原発では事故停止の隠ぺいは日常化か(火力も同じか)
原発は定格連続運転が基本なので給電指令による停止はあり得ないので定期点検時以外の停止は全てトラブル停止のはず、例外は定期点検時に予定した停止、他原発の事故で同じ機種の点検のための停止、これ以外の停止は全てトラブル停止のはず。なのに計画停止が多いのは全てがトラブル隠しと言って良いと思うのです。それで報告義務を逃れるのです。トラブルの貴重な事実が隠される。
▼自動停止や緊急停止でない場合には、トラブルが発生しても運転を続け、停止時期、修理方法や修理期間を計画し、実際はトラブル停止なのに計画停止として社内手続きをする。それで報告を逃れる。
虚偽の計画停止とし法に基づく報告もせず明らかに事故停止の隠ぺい、これが何の疑いもなく日常化していると思えてならないのです。
火力の場合はトラブル停止でも給電指令による停止とし報告義務を逃れていると思うのです。
これでは貴重な財産を捨てることになり由々しき問題で、またトラブルの統計も虚偽で全く信用出来ず、もちろん法違反です。
◆報告事務の簡素化が必要、役人の言いなりはむしろ危険です。
ただここで考慮すべきなのは、原発の「基準の完全な遵守運用」では業務煩雑となり運営に支障になるので、逃げ道として文殊の知恵から計画停止なるものが生まれてきたと思うのです。
基準の問題ばかりでなく、電力のトップの知識のなさの問題も大きいのです。信頼性の概念すら理解していないのです。だから計画外停止、すなわちトラブル停止の回数の少ないことを競っていることが原因と思うのです。
嘘のない、隠しのない、正々堂々とした体制が不可欠と思うのです。このためには報告事務の簡素化等を含め基準の見直しを電力関係者にお願いいたします。役人の言いなりにならないように勇気を持って原発の安全お願いしたいのです。04.9.1
●Yahoo!掲示板 ホーム>科学>エネルギー > 原発には技術屋はいない
返信
計画停止とは、まさか
2004/ 8/27 19:49 投稿者: hattonin2000
トラブル停止でも、計画停止というのですか。往々にあることなのです。音がしたから止めて点検した。だが異常なし、実はあったのだが、まさかこれではないですね。
定期点検時に計画した停止以外はトラブル停止ですよ。それ以外の停止を計画停止と言うなら詭弁です。あってはならないのです。
これでよいのですね.違うならご指導下さい。
●Yahoo!掲示板でこれに答えて
>音がしたから止めて点検した。だが異常なし、実はあったのだが、まさかこれではないですね。
こういうのは「計画外停止」って言うんです。「何かあったから止める」=「計画外停止」です。hattonin2000さんの言葉を借りると「トラブル停止」=「計画外停止」と言ってもいいかもしれませんね。
>定期点検時に計画した停止以外はトラブル停止ですよ。
そうじゃなしに、前もって定めたスケジュールによって止めるのを「計画停止」っていうんですよ。もちろん止める理由は点検だけとは限らず、定修であったり色々ですが、止めることは事前に決まっています。
以上
●「点検だけとは限らず、定修であったり」事前とは何時ですか、どんな理由で点検するの、なんで修理するのですか。何らかの異常があったからでしょう。
●技術軽視の例。美浜の事故
「検査ケ所の数は自慢になりませんよ」
膨大な場所の肉圧を測定していたのに美浜3号事故が起き、死傷者11人うち5人死亡、8月9日に事故
米国サリー原発の同様な事故(8人中4人死亡)で
原因が「水質管理の問題と肉厚測定が行われなかったこと」と報告されてるが、「我が国では徹底した水質管理が行われているため、サリー原発のような事象は発生しないと分析」だが念のため「膨大な場所の肉圧測定を実施た」と
関電は報告していた。毎日8月18日夕刊の記事から。原文は下を
◎これが問題なのです。念のためと言う概念が技術軽視なのです。サリーで起こったのだから減肉が当然との意識が事故防止の鉄則なのです。サリーでの真実は破断があったことだけで、水質管理が原因との判断は真実でない誤判断の場合もあり得るのです。
特に念のためという点検が安易になりますよ。◎点検を実施したという実績が残るだけ。これが問題なのです。
だから「膨大な場所の肉圧測定を実施した」と報告しているが、無駄でした。
逆に検査ヶ所の大幅削減は、むしろ検査ヶ所の厳格な選定につながるのです。検査ヶ所が多い、金をかけているから安全、こんな、数撃ちゃ当たる的、犬も歩けば棒に当たる的体制が問題なのです。安全は検査ケ所の数ではないのです。
●美浜原発事故、報告書で可能性否定、関電、米国の事故教訓にせず。
(毎日新聞、04年8月18日夕刊)
美浜3号機の高温蒸気噴出事故で、関電が00年、類似点が指摘されている米国.サリー原発の配管破断事故(86年)について「(国内で同様の事故は)発生しないと考えられた」との報告書を国に提出していたことが18日分かった。報告者は、国の指示に基づいて約10年ごとに安全性などを総合評価する「美浜発電所3号機定期安全レビュー報告書」。サリー原発は配管が破断して蒸気が噴出、8人がやけどし、うち4人が死亡した。原因について報告書は、水質管理の問題と、肉圧測定が行われなかったことを指摘し、「我が国では徹底した水質管理が行われているため、サリー原発のような事象は発生しないと考えられた」と分析。そのうえで「念のため」と断り、「膨大な場所の肉圧測定を実施た」と述べ、「より合理的な点検基準を策定し運用している」と記している。『大島秀利』
04.8.31
270-07.3.22