ODAにはまず食料援助を

「副題」世界で8億5200万人が空腹を抱えている

ODA全てを農業開発に

 05年12月14日朝日

私の視点

世界食料計画(WFP)事務局長ジェームス.モリス

アフリカ援助重視すべきはまず食料を

ーーー残念ながら、「まず食料を」のアプローチがあまねく支援をえているわけない。先進国では援助予算は伸び、支援国の援助総額は過去最高だが、ODAに占める農業向け援助の割合は80年代初頭の12%から今や4%に落ち込んでいる。

対外援助の中でも特にアフリカにとって重要な食料援助が縮小してしまったことも懸念材料だ。新ミレニアムに入ってから世界の食料援助は減り続けている。04年は、前年の1030万トンから750万トンへと30%も急減した。99年(1500万トン)の半分だ。

貧困削減の面では少し前身が見られるが、飢餓人口は増加の一途をたどっている。最近では前年500万人ずつ増え、今日では世界で8億5200万人が空腹を抱えている。メディアの関心は注目度の高い人道危機に集まりがちだが、飢えた人たちはひっそりと惨めな暮らしを余儀なくされているのだ。

9月のニューヨークでの05年世界サミットには170カ国の首脳級が参加、MDGを15年までに達成する行動計画を話し合った。だが、深刻な課題として飢餓問題に言及したのは18カ国の代表だけだった。ーーーだが、飢餓問題は先進国の政策決定者の関心事から消えてしまっている。

アフリカでは、忘れ去られた紛争や災害で何百万もに人が飢えに陥っている。3人に1人が栄養不足で、この10年間、変化の徴候はほとんど見られない。

ーーー日本の人々が「まず食料を」というアプローチへの支援を継続し強化して下さることを期待したい。

(以上抜粋)

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