瑞宝章は廃止すべき、元公務員の功績に疑問
「副題」問題のある省庁のお偉方の瑞宝章は返納すべきだ
瑞宝章は公務員の地位による叙勲なのだ。この叙勲は官僚組織を駄目にする。
官僚など中央省庁の公務員はほとんど受賞している。だから瑞宝章の受賞者数は旭日章の3倍以上と多い。
特に事務次官の多くは瑞宝大綬章(旧勲一等瑞宝章)をもらう、何度もの天下りを終えた後に勲一等瑞宝章が貰えるのだ。この考え方が、すなわち官は民より上、功績より地位がものを言う、との感覚が官僚組織を駄目にしていると思う。
瑞宝章は廃止し「功労」による叙勲とし旭日章一本にすべきだと思う。
▼叙勲に旭日賞と瑞宝章の2つがある。共に6階級
▽旭日章
功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた方、(国の説明)
受賞者数、20年春930名(内女性33)
▽瑞宝章
公務等に長年にわたり従事し、成績を挙げた方 (国の説明)
受賞者数20年春3,042名(内女性334)
瑞宝大綬章 元、東京大学長、自治事務次官2(0)
瑞宝重光章 元、東京高等裁判所判事、神戸大学長、国土事務次官など34(0)
瑞宝中綬章
京都大学名誉教、法政大学名誉教、元、船舶技術研究所長、農林水産省畜産局など250(8)
瑞宝小綬章 元、公立高等学校長、県企画部長、地方建設局部長、国立大学事務局長など587(6)
瑞宝双光章 元、公立小学校長、総理府事務官、市助役 など1,168(136)
瑞宝単光章 元、財務技官、総務事務、東京都区消防団副団長、など1,001(184)
http://www8.cao.go.jp/intro/kunsho/index.html
◆みんなの広場(08年5月14日)
瑞宝章.元公務員の功績に疑問
(81才の方)
08年春の叙勲受章者がこのほど発表された。これらの受賞のうち、最も多い瑞宝章に該当する元公務員の人々には、いつも疑問を抱く。
旭日賞が多い民間受賞者は、「社会に顕著な功績」がその理由になっているのに、元公務員にはそこが欠落しているからだ。顕著の対象はその人が残した「功労」であるはずなのに、元公務員には在職中の地位だけが考慮されている。地位など「功労」ではないのみか、その分はすでに給与面などで優遇されている。しかも退職後は「天下り」という他のポストがあてがわれ、年金のほか手厚く遇されて者も多い。
もちろん、なかには功労のある人もいるかもしれない。そうだとすれば、その分を評価し公表すべきではないか。そのことで当人も肩身の狭い思いにならず、世間からもたたえられるというものだ。そうでなかったら、元公務員に対する叙勲制度は潔く廃止することだ。その分を官民格差の影響を受けている、民間の功労者に回したほうが、はるかに理にかなうと思う。
以上
08.5.22